IQ70の日記

考えをまとめたい

論文締め切り前夜の雑記

 風呂から出たとき何かを忘れているな、と感じた。ゼミの論文が進まないので気分転換に入った風呂だった。見慣れない感情なのだが「なんかを忘れてる」という言葉は聞いたことがある。なにも思い出せないが自分の頭が健常に動いたようで嬉しかった。

 最近見慣れない考えが頭の中で増えている。ここが締め切りだから今はこれをしよう、なんてものが浮かんだ時にはあまりに出来過ぎで恐怖すら感じた。しかし健常に近づく喜びにはなんとなしに寂しさも感じる。自分も障害を個性にしていたのだろうか。それとも劣化互換になることを恐れているのだろうか。

 見かけなくなった感情もいる。冬は常に頭にあった泣きたくなる気持ちや酸欠になる激しい喜びや怒りだ。

おそらくは安定剤で気持ちが動かなくなっているのだろう。感情は抑えられ噴き出すこともない。心の燃費が良くなったとはっきりわかる。

だがアドレナリンを探して無の中でもがいている自分もいることに気づいて惨めになる気持ちが薬が抑えられ、そのことにまた惨めになる。

 そのうち慣れるだろう。考えてみれば、いつまでも惨めに感じているわけにはいかないのだ。僕は薬と一つになって人に笑われなくて済む力を得るのであろう。

 頭が痺れてきた。さよなら。